試作、見積もり依頼

まずは、メンブレンスイッチの試作を見積もりしてみる

オリジナルでつくるため・・・・自由な設計で初期費用も必要になります。
Construction.pdf へのリンク(パターンシート)

  1. パターンや表面意匠をスクリーン印刷するための刷版
  2. 各部材形状をつくるためのトムソン型(抜型)
  3. 表面シートにキーエンボスを施すなら、エンボス金型
  4. LED実装、防水枠仕様、金属ドーム等の構造の違いによる仕様面で

といったイニシャル費用が必要になります。

費用は、接点数、サイズ、表面配色、LED実装・キーエンボスありなし等で変わってきますが
概ね30万円~80万円程度のイニシャルコストが必要になります。
エンボス金型や印刷版代が主なイニシャル費を占めるため、 表面デザイン色数やパターン印刷の版数を減らすことができれば、インク代、刷版や印刷工数も減ることになり、安価に作ることができます。

製品単価は、面付けを増やして一度に多く作れれば単価は安くなり、イニシャルは、面付けを多くしたことで初期費用が嵩むことになります。LOT数からバランスの良い見積もりをいたします。計画数を正確に伝えてください。
最小ロット・・・依頼があれば、1台でも製作対応いたしますが、せっかくなので10台がよいと思います。製版、抜型等のイニシャルの費用を考えると、10台以上での依頼がお得になります。
1台でも10台でも作業工数は大きく変わらず材料費が変わるだけなので、ほとんど差が出ません。

まずは、表面(意匠)の色数、縦横のサイズ、キー位置やLCDの窓位置、テールの出し位置、長さ等の製品イメージを連絡ください。メモ書きで構いません。
プリント基板は、両面スルーホールで回路を引き回すことができますが、メンブレンスイッチのパターンシートは、片面で回路を形成するため、パターンを飛び越えないと引き回しができない場合は、ジャンパー印刷となります。印刷工数が増えコストアップとなってしまいます。そのため、引き回しは、お任せにされ基板側で合わせるほうがよいと思います。コントロール基板は、両面スルーホールが多いので、どのようにもできます。メンブレンスイッチに合わせて基板側でパターン入れ替えすることで費用は安いくなると思います。

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送信が出来ない場合は、wordファイルをFaxかメール添付で送信願います。
FAX.0241-24-2419
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ご不明点は下記までお問合せください。
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送信が出来きない場合は、wordファイルをFaxかメール添付で送信願います。
FAX.0241-24-2419

※刷版は、消耗品扱いで、少数印刷、短期間の使用であったとしても、
経年で刷版を再製作していただくようお願いすることがあります。
抜型やエンボス型は、製品に著しい劣化がなければ使えます。

お客様がデザインされたデータを版下として送っていただくときは、

  • 文字はすべてアウトライン化してください。
  • 線はすべてアウトライン化してください。
  • 重なるパスは合体・型抜きし、一つのパスにまとめてください。
  • Illustrater 10~CS6形式で保存してください。
  • 確認用にPDFファイルも同梱をお願いします。

Illustrator

上記条件でないと、イメージ通りに仕上がらないことになりますのでよろしくお願いします。

アウトライン化とは、Illustratorなどの機能の一つで囲み線画データになります。
アウトライン化されたものは、どのパソコンでも同じ外形線、輪郭で再現され、まったく同じイメージになります。アウトライン化していないデータの受け渡しでは、パソコン環境が変われば、作成時と同じフォントがパソコンにインストールされているとは限りません。同じものがなければ代替えフォントに置き換わってしまいイメージ通りに表現できなくなってしまいます。フォントが一致していなれければ文字化けの原因にもなります。
PDFファイルは、アウトライン化されております。しかし、スキャナで取り込みで保存したPDFや一部のPDF変換アプリは、編集が可能なオブジェクトが埋め込みされずデータとしては使用することはできませんのでご注意願います。
PDFは見たままの画質であり、拡大するとギザギザ・粗さが目立つ線画になってしまうことがあります。アウトラインをご用意できない場合は、CAD(DXF)ファイルにて、フォントタイプ、サイズ指定、マークなどは、詳細寸法指定でも構てません。弊社で版下を作成いたします。

CMYKモード:RGBモードで作製していた場合色がイメージと変わってしまうことがあります。
■色指定は、DICカラーコード
DICカラーを確認され指定していただくようにお願いします。
グラデーションは表現することができません。網掛けなどで疑似的な編集をさせていただくことになります。
色の重なりでの隠蔽について
意匠は、透明PET材の裏面に印刷されます。通常は濃い色(隠蔽が強い)から印刷していきます。色通しは0.3程度の重ね印刷していますので下色の隠蔽が出来なければ、透けて変色してしまうことがあります。例えば、赤色と黄色の境界の場合は、橙色になるとか。そうしたことを防ぐには、境界は黒色線などにすることで目立ちにくく出来ます。

デザイン時の注意点

1.いろいろな仕様上の確認事項

表面シートとスイッチの寸法

製品外形寸法(表面寸法)から、スイッチ部は各0.5mmずつ小さく作ります。表面が100×100のサイズなら、スイッチは、99×99のサイズにしています。筐体の加工公差とメンブレンスイッチ抜き、貼り合せの公差を加味しています。

キー、窓、テール出し位置の配置は、外形からどの程度離すか、LCD窓穴やテール出し穴位置を考慮し、パターン引き回しをします。テールの出し穴付近は、最もパターンが集中するところですので、テールの位置をイメージして意匠で空スペースを作っておきます。ジャンパー印刷が必要になりコストアップしない様にメンブレンスイッチに合わせて基板を設計されたほうがすっきりします。

キー、エンボスまでの距離

加工公差から、1mm小さくなるわけですが、キー穴、エンボス穴も考えなくてはなりません。
各部材は粘着材で貼り合せています。
上下接点間にあるスペーサー材には上下間を接触させるため穴が開いています。エンボスも粘着材で接着されるので穴が開きます。ここで注意が必要なのは、同じ寸法系ではないことです。エンボス径より大きく糊逃げます。同じ径だったり小さかったりすれば、キーを押す度に粘着が付いたり離れたりするため、ペチャペチャ音がすることになります。
エンボス径がφ10なら粘着材の穴はφ11といった具合です。

イオンマイグレーション

銀はイオンマイグレーションという現象があります。 簡単に言ってしまえば、銀イオンが溶け出して絶縁が悪くなる現象です。
テール先端は、パターンの間隔も狭く剥き出しになるところです。銀パターンを剥き出しにせずにカーボンでラミネートされたほうがよいでしょう。
また銀パターンは薄い印刷層なので、コネクタへの過度の抜き差しで、銀印刷層を剥離させてしまうことにもなります。

エアベント穴について

メンブレンスイッチでは、裏面やLCD窓穴、テール穴のいずれかに内部の空気を流動するための穴が幾つか設けられています。
標高の高い高所に持って行ったポテトチップスの袋がパンパンに膨らむという話を聞いたことがあると思います。これは気圧の変化によるものなのですが、メンブレンスイッチ内部にも、微量の空気があります。この空気が移動しない密閉状態では、低地から高所に持っていくと内部の空気が膨らんで、スイッチを押せないトラブルが起きます。そのため、スイッチが押されれば空気が押し出され、離せば空気が戻る仕組みになっています。 スペーサー材などがダンゴ穴のようになっているのがベントです。裏面粘着に穴があるかテールの出し口やLCDの窓に繋がっています。

防水枠について

上で説明したエアベントですが、外部に繋がっていて、雨水などにぬれてしまい水滴が付いているとします。キーのエンボスを押す離すを繰り返すとスポイトと同じなので空気と一緒に水分をスイッチ内部に取り込むことになります。これが原因で絶縁不良を起こしてしまうこともあります。もし、水滴がかかってしまったら水滴を拭き取ることが大切です。
濡れることが想定される製品環境では、下の項で触れていますが、強力粘着材の額縁の中にスイッチを入れてしまう方法がとられます。スイッチ本体をサイズダウンします。スイッチは表面外形から0.5mm(貼りズレ考慮)+5mm枠+スイッチをはめ込むため遊び0.5mm=6mmで4辺それぞれが5~6mmほど小さくなるスイッチとお考えください。
もちろん、枠材などにはキーを配置することは出来ませんので、キーの配置を考慮しなくてはなりません。

2.テール引き出し方法

中出しの場合

筐体に貼り付ける糊材があります。
外端からテール出しの穴が内側に入ります。

テールの出し位置にはパターンが集中してきますので近くに穴やキーの配置はパターン引き回しが困難になることがあります。

直出しの場合

テールの引き出し口には粘着材はありません。
テール出し口位置、キーの配置により、スペースが確保できない場合は直出しとなる場合があります。
防水枠の場合は、5mm枠で接着がされるので直出しでかまいません。

3.テールのピッチ

コネクタピッチ: 1.0/1.25/2.54mmなど
プリント基板で使用するコネクタにあわせます。接触面がどちら側になるのか確認が必要です。
通常のメンブレンスイッチでは、表面シート側が接触面となります。
決めていれば連絡ください。1.0mmが主流です。
FPCタイプなら、0.5mmでも可能です。

4.表面のエンボス形状

8~12φの真円が標準ですが、可能な限り特殊形状にも対応します。
高さは、0.5ミリ程度で仕上がります。
エンボスの形状にてクリック感を出すことも可能です。
丸以外の楕円、四角、三角、線等のエンボスは金型が割高となりますので丸を基本とし表面シートの印刷により形状を表現したほうが良い。
素材の性格上、環境温度60℃以上での長時間保管や使用するとエンボス形状がダレる恐れがあります。保管や使用温度が高い場合は、耐熱エンボストするかメタルドームの併用を検討することになります。事前の連絡をお願いします。

8φキーは、最小12mmピッチ
10φキーは、最小14mmピッチ

1mm逃げるのは、クリック感を出すためでもあり、貼りズレてしまうとキーを押すたびに糊着いた離れたでペチャペチャと音を出すからです。

5.マトリックス回路(複雑な回路に対応)

パターン本数が多く引き回しが複雑になる場合は、マトリックス回路で対応します。

テールを2本出し

縦横それぞれでテールを出し、基板側にてスイッチを構成します。
LEDを内蔵する場合では、LEDの高さをスペーサ材で調整するため、接点シートとLEDシートが別になりそれぞれからテールを出し2本にすることがあります。先端を1つに貼り合わせすることも可能です。

折り曲げで

イニシャル・単価は安価にすることも出来ますが、表面シートから見て折り曲げ箇所に膨らみが出来てしまいます。電極シートは、折りシワをつけるほど、折ってしまうと、パターンにクラックが入り、抵抗値が大きくなったり、最悪断線してしまいます。

重ね印刷で

導電性のインクと絶縁インクを使い、ブリッヂさせる印刷です。縦回路、絶縁層、横回路と印刷工数が増え割高となりますが、折り曲げのような膨らみがないため綺麗な仕上がりです。

6.防水・防滴処理が必要な場合

表面シート側からの水の浸入を防ぎます。
スイッチ本体を強力粘着材の枠で囲んでしまうことで、防水・防滴に対応させます。

通常のメンブレンスイッチは、裏面粘着材、パターンシート、スペーサ、表面粘着材など何層にも粘着材が貼り合わされています。また、テールの出し口や接着が弱い箇所から水が浸透していくことになります。
表面シートとケースを1枚の防水粘着材で、強力に接着することで水の浸入を防ぎます。枠材の粘着力に頼るものなので枠幅は、3~5mmが好ましい。

表面シートとケースを1枚の強力な粘着材で額縁状に接着させてしまえば、通常品よりは水が浸透していくリスクが減ります。

その他、見積確認項目

  • 外形寸法、テールの長さ、テールの出し位置。中出し、直出しか?
  • 表面シートの配色数(透明、表側UV印刷)、LED窓は拡散印刷が必要?
  • エンボス加工有りか?LED窓はフラット、エンボスか?
  • メンブレンスイッチのタイプ(折り曲げ、貼り合わせ等のタイプ)
  • スイッチの数?
  • LED実装する、メタルドームを使用するか?
  • LCDなどの窓抜きが必要か?LEDの窓は、拡散か透明窓か?
  • LOT数?
  • メンブレンスイッチの使用環境(屋外、使用時温度)、防水枠が必要か?
  • コネクターの回路割付指定があるなら
  • 接続コネクタのピッチ指定の有無。指定なければ1.0mmとします。

補足

  • 折り曲げシート 上下一枚のシートを接点部が重なるように2つ折りで曲げ使用します。マトリックスも構成することが容易に出来ます。ただし、折り曲げ部に幾分かの膨らみが出てしまうため、見た目と水の侵入の心配はあります。
  • 上下接点シート 電極シートが、上電極と下電極の2枚に回路が分離しています。上部は接点のみで主な回路は下電極に櫛形電極として構成することになります。折り曲げシートと違って、完全に密着するため、膨らみは発生しないので仕上がりは綺麗です。
  • テールを上下2本出しでマトリックス構成 上下電極シートから、個別にテールを出し、マトリックスを構成します。コネクターが2つ必要、テール先端で一つにまとめた場合は、両面コネクターが必要になります。
  • ジャンパー印刷 プリント基板では、スルーホールを使って裏表両面パターンでジャンパーを構成しますが、メンブレンでは絶縁層と導通ジャンパの層を重ね印刷し、ブリッジを形成し片面の多層印刷対応します。よって、印刷工程が増え、刷版などのイニシャル費及び製品単価が増します。
  • 表面シート裏側に上部接点を印刷 表面粘着、上部電極シートを省くことが出来るため、安価に組み立てできる方法もあります。

接点シートのパターン、コモン回路とマトリックス回路

マトリックス回路

横線と縦線の掛け算で接点数と考えてもらえればよいと思います。1本のパターンを複数のスイッチで共用するので、パターン本数を少なく出来ます。複数同時に押されても誤動作しないようにコントロールする必要があります。
12接点なら3×4で、パターン数は、3+4=7本ですみます。
25接点なら5×5で、パターン10本で可能になり、コモン回路に比較して、かなり本数を少なくできます。接点数が多い場合は、マトリックスになります。

コモン回路

接点数と共通線の足し算と考えてください。スイッチ1つに1本のパターン配線とコモン(共通)線で構成します。
24個の接点では、24+1(コモン線)で25本のパターンが最小数になります。

 

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