メタルドーム(金属ドーム)ダイアフラム(ドーム状金属板)
メタルドームは、ステンレスの皿バネでφ数や荷重、クリック率の違いで何種類かあり、内蔵することで心地よくカチッカチッとした感触でON/OFFが可能になります。好みや感覚の違いなのでしょうが、海外のメタルドームは、材料が厚いため硬くクリック感も悪く感じられます。
クリック率が大きいほど、良好な操作感を得られるが、復帰性が貧しくなり、ドーム反転が起きる。操作時の感触、復帰性を加味すると、30%~60%が良いとされ、荷重1N~3N、ストロークは、0.15mm~0.2mmが一般的仕様になります。
高ストロークメタルドーム (足付きメタルドーム)
ストロークが低いと、押した感覚が伝わりにくい。通常の丸型φ10ドームのストロークは0.3mm程だが、0.6mmほどである。高ストロークになれば、低寿命(耐久回数は20万回)となってしまう。
外形サイズ φ6~φ12.2
φ6は、裏面金メッキもあります。
ドームシート(ドーム搭載シート)
片面粘着材にφ5ドームを貼り付けたシートで、直接プリント基板やFPC基板に貼り付け、稼動接点として使用することが可能です。弊社のφ5ドームの裏面は銀メッキされいます。
ドーム搭載ビデオ説明
搭載機は、フープ状になったドームを切り落とし吸着し、テーブルに押し付けます。
テーブルには、ドーム押さえシート(片面粘着材)の糊面が上に来るように置いてあるので、ドームが裏返しになって貼り付きます。
定格仕様
仕様 (一例) | |
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外径: | φ5 ±0.05 |
高さ: | 0.25±0.05 |
荷重(P1): | 180±30g |
クリック率: | 50±15% |
ストローク: | 0.2±0.03 |
耐久性: | 50万以上 |
板厚: | 0.06±0.005 |
荷重測定法: | 歪み取り φ1.5丸先ピン 金属平面上 |
ドーム断面図
メタルドーム荷重・クリック率は、台座部の長さ、湾曲部の曲率、台座部と湾曲部の角度などフォーミング調整している。
キー操作は押す力「荷重」や、感触「クリック感」が重要です。
メタルドームに変形を加える時の変位と荷重の関係は上図に示す通りで、この測定における荷重の最大値をP1、最小値をP2としたとき、P1がスイッチ荷重で(P1-P2)/P1がクリック率(クリック感)になります。
弊社φ5ドームの裏面は、銀メッキですので、そのまま接点として使用できます。
φ5ドームは、小さく高さもないため直接指先で押下しにくいため、押し子(凸)を用いてドームのセンター部を押しています。直接爪などで押されず間接的に押されるため、ドームが変形してしまうことはめったにありません。
押し子:表面シートやキーの裏側に樹脂成型された突起で金属ドームを押し込むためのもの。
基板ユニットと比較すれば、メンブレンスイッチが優位
銀印刷でシールド |
アルペットでシールド |
表面シート |
メタルドーム |
PETドーム |
タボ(ヘソ)付き メタルドーム |
クリンチャーコネクタ |
2本のテールを1本に 貼り合わせる |
異方性導電による テールの延長接続 ※ |
ジャンパー重ね印刷、マトリックスも自在 |
エンボス金型 |