スイッチの構成部品

メンブレンスイッチの構成部品

部品名 役割 イラスト
表面シート 製品の顔にあたる部分であり、キーのON/OFF操作時に直接さわる部分です。金型でエンボス加工を施したりカラフルな色使いのデザインをご要望に応じて施すことができます。
表面粘着 表面シートとスイッチ部を貼り合わせる粘着材になります。  
上部接点シート PETフィルムに導電性ペイストの銀・カーボンを印刷してあります。
スペーサー 接点部分に穴があいたシートで、上部接点シートと下部接点シートの間に挟みこみ接点を絶縁をするためのものです。
下部接点シート 上部接点シート同様PETフィルムに導電性の銀・カーボンを印刷します。
裏面粘着シート メンブレンスイッチをケースなどに貼り付けるための粘着剤で基本的にメンブレンスイッチの裏には粘着材料があります。
貼り合わせ 上記の①~⑥の部材が貼り合わされてメンブレンスイッチが構成されています。
仕様によっては、LEDチップ部品やメタルドームなど他の部材も実装され貼り合わせされます。メンブレンスイッチは各シート部材が粘着剤にて密着されるため、防水・防塵にも適しています。

抜型(ビク型)

トムソン抜型とよばれ、安く製作することが出来ます。
菓子折りなどのボール紙を抜く抜型で、合板に抜き形状のカッター刃が埋め込まれており、材料をプレスすることで形状抜きができます。抜き数が多い場合や精度が必要な場合は、ピナクル型や本金型を使用することもあります。

抜き精度は、±0.2mm

抜型(ビク型)

刃と刃の間隔は、2mm必要です。刃を埋め込むための合板をレーザーで加工するための制限なのですが、どうしても刃間を狭めたい場合は、1度に形状を作るのではなく別の形状で2度抜きをして、形を作ることもあります。抜いた形状の幅がないと材料が切れてしまうこともあるので2mmの幅があるように設計するのが望ましいです。間隔が狭いとレーザーで合板が燃えてしまう。
また、ガイドピンでは、ピンが可動するためのスプリングなどが組み込まれた部位があり、φ2のピンであれば合板に埋め込みされるφ数はφ4穴になります。、φ3であればφ5の穴になります。その穴からの刃までの距離で考えなくてはなりません。

ガイドピン

刃形状が複雑でビク刃で再現できない場合、部分的に使うこともあります。
抜き精度が必要な場合は、合板ベースではなく金属ベースにワイヤーカットを使用し、ガイドピンにはベアリングを組み込みガタを抑えた機構のものを使用します。
これは合板をレーザーで加工するのではないので、焦げてしまうことはなく刃間を狭くすることも可能です。

ワイヤーカット型、高精度ガイドピン(ベアリング)

ピナクル型

これら以外にも彫刻刃や、いろいろな組み合わせた抜型も作られています。
抜型について詳しく知りたい方は、協力会社様webを参照願います。

ナカヤマ トムソン刃 http://www.nakayama21.co.jp/
小池製作所 http://www.koike.ne.jp/business/electronic.html
精工抜型 http://www.seiko-n.jp/
たから抜型工業 http://www.takaranukigata.jp/

エンボス型

金型を温め、凹凸型で挟み込み込むことで、キーやLED窓にふくらみ形状をつけてやります。
ドーム形状により、押下時のクリック感を得ることが出来るようになります。

PET材を温度で形状記憶させているため、温度が高くなると、エンボスの反発力が弱くなります。
高温になりエンボス形状がダレテしまうとクリック感は戻りません。
車の中に放置されたり、保管場所が高温になることが想定される場合は、金属ドームで補助されるほうがよいでしょう。

 

 

 

 

 

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